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雪氷百選
>> 撮影日時 : 2014-04-19 ( 1 )
撮影日時 : 2014-04-19
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白山国立公園、 加賀禅定道沿いから見下ろす百四丈の滝は、 昭和後期まで登山道が整備されず閉ざされたエリアで、 過去の白山禅定道図に記載されている幻の滝とされていた。 しかし近年更に冬期間に滝が作る奇跡の造形が話題となって、 4月以降の残雪期に健脚の登山者に人気のスポットとなっている。 百四丈の滝は標高1,700mから1,800mに有り落差約90mのオーバーハングの滝である。 背後に清浄ヶ原という広大なオオシラビソを中心とした森林の水源地を控え厳冬期も凍らずに、 たゆみなく流水が滝壺に流れ落ち続ける結果、 滝しぶきが円筒状に凍りつき、 ドーム形状の巨大な氷の造形が現れる。 これは毎年繰り返し融けてはまた作られる自然現象で厳冬期のヘリからの空撮では、 厳冬期の最大の高さは推定50mに達する。 一般登山者が訪れる事が出来る時期には気温の上昇や水量の増加でやや低くなり、 穴も直径10m位に広がる。 巨大ドームの形状はその年の気象条件によりまちまちである。 この造形には冬でも流水が凍らない気象条件と広大な水源地、 オーバーハングして直射日光が当たる時間が短いなどの立地条件など様々な条件が折り重なって出来る奇跡の造形と言える。
![]() ![]() ![]() ![]() 白山国立公園 百四丈の滝が作る氷の造形 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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