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鳥海山の万年雪(多年性雪渓)
鳥海山の万年雪(多年性雪渓) ( 725.2 KB )

鳥海山(2236m,北緯39度,東経140度)の南斜面には,主な「吹きだまり型万年雪」として,「大股」,「心字雪」および「貝形」がある.最深部の高度が約1800m,1600mおよび1400mにあり,これらは雪崩を混入しないので,その盛衰は寒冷化や温暖化などの脈動的気候変動の高度別影響の検討に適している. 吹きだまり型としては日本では大きいほうであり,「大股」は日本最大と思われる.どれも多雪年の春の積雪深が30m以上になる部分が多く,最深部が40m以上も少なくない.北緯40度以南の2000m以下の高度であり,高山や高緯度より氷化が早く,降雪から1年以内の秋10月に,表面から30cm程度で氷河氷密度(0.83以上)になることもあった. 多雪冷夏や少雪暑夏などの累年効果と基盤地形との関連によって,「貝形」で数年規模,「心字雪」で10年規模の,多年性氷体の形成やクレバス,底面流動等が発生する小規模な氷河現象が観察計測できた.温暖化の推移によっては,調査対象が「心字雪」と「大股」に移るが,短期的寒冷への戻りなどの検討には「貝形」も利用できる.


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